除夜の鐘とは、毎年12月31日の大晦日の夜半から1月1日の正月にかけて、各地のお寺で突く鐘のことです。人間の内側にある108の煩悩を除くことを願って108回の突くといわれてます。
煩悩とは自分自身を苦しめる心のことです。
欲が満たされたら苦しまなくて済むのかという問いに対して、仏教では、そんなことはないと考えられています。この考え方を有無同然(うむどうぜん)と言います。欲しいものが手に入っても人間は幸せになれないという考え方です。
お金や美しさ、権力を手に入れても幸せになれるわけではありません。つまり自分の外の環境を変えても幸せにはなれないのです。
そのことから、仏教では幸せになれない原因は自分の外にあるのではなく、自分の内側にあると教えられます。自分の内側にあり自分自身を苦しめる心を、仏教では煩悩と呼びます。
0コメント